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整形外科コラム
【コラム】腰と股関節の関係
2022.09.16
腰痛の患者様に対して「腰は被害者である」と説明することがあります。
腰の疾患はぎっくり腰(腰の筋肉の痛み)、変形性腰椎症(骨の変形)、腰部脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニア(神経の圧迫)、
靭帯の炎症がある例、関節の炎症が起こっている例、など色んな疾患があります。
神経の圧迫にしても変形にしても筋肉のハリにしても、
「腰にそれだけ負担がかかった結果」その症状が出ています。
では腰に負担がかかる原因はどこにあるかというと、
腰の隣にある股関節が大きく影響している場合が多いです。
例えば立った状態で前かがみになろうとする際、
通常は腰だけがかがむわけではなく、股関節もしっかりと曲がっています。
では、股関節の曲がりが悪かったらどうでしょうか?
股関節が曲がらない分、腰を深くかがまなければなりません。
股関節の動きが悪い分、代わりに腰が大きく動いているわけです。
つまり、腰には通常より負担がかかるわけです。
負担がかかり続ければ痛みになりやすく、骨の変形も進みやすいわけです。
このように、腰痛などの症状を含めた腰の疾患というのは
「原因は腰とは別のところにある、つまり腰は被害者である」
ということが多いのです。
腰痛だから腰だけマッサージしておけばよい、というわけではないのです。
当院では10月に腰痛の無料講演会も予定しております。
より詳しいお話を講演会でさせていただきます。
ご興味がある方はご参加をお待ちしております。