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整形外科コラム

【コラム】日本は膝痛大国? 膝にやさしい生活とは

2022.07.12

前回、変形性膝関節症について簡単に説明させていただきました。

今回はその続きのお話です。

 

日本の変形性膝関節症の患者数は、潜在的な方を含めると約3000万人もいると言われています。

 

実は日本は膝が痛い方が世界的に見ても多い国です。

正座や胡坐(あぐら)をかく、床からの立ち座りなど膝を深く曲げる動作は膝に大きく負担をかけます。

日本は床に座る習慣があるので、膝に負担がかかりやすい生活様式というわけです。

 

 

欧米では膝を深く曲げる機会は日本よりも少ない半面、肥満による膝への負荷増加が問題となりやすいと言われています。

 

この膝への負荷の要因の違いが、

日本ではO脚が多く、膝の内側が痛くなることが多い

欧米ではX脚が多く、膝の外側が痛くなることが多い

の違いにもつながっているわけです。

 

膝への負担を減らすためには

・床に腰かける→椅子を使用する生活にする

・布団→ベッドに変更する

・和式トイレ→洋式トイレに変更する

・階段や玄関、お風呂など膝を曲げやすいことが多い部分に手すりをつける

などの生活の工夫をすると良いでしょう。