【コラム】「四十肩」「五十肩」とは？

「四十肩」「五十肩」

この疾患名、聞いたことがあるけれど、具体的にどういうものが四十肩・五十肩なのか分かる方は少ないように感じます。

四十肩・五十肩というのは、専門用語で「肩関節周囲炎」と呼びます。

文字通り、肩周りの炎症という疾患名です。

結論から申し上げますと、四十肩・五十肩（肩関節周囲炎）というのは

「肩が痛い、動かしにくい方の総称」だと思って下さい。

総称ということは、

・肩を挙げると痛い

・後ろに手を回すと痛い

・肩を内側に回すと痛い

と、症状の出方は様々ですし、

肩の

・前側

・後側

・内側

・外側

と、痛い場所も人によって様々です。

痛みの出る動きや場所が人によって異なるということは、痛みの原因も人によって異なります。

そして、その原因を治療するための手段も人によって変わるということです。

つまり、「四十肩・五十肩だからこういう体操やストレッチをした方がいい」「こう治療するものだ」というものはないわけです。

診療では、まず患者さんの肩のどの組織（関節、靭帯、筋肉、腱、骨など）が痛くて、

それは何で痛くなっているのかを診るところから始めます。

そうすることで、

・関節内に炎症があるから薬や注射を使った治療から始める

・筋肉の硬さがあり関節が上手に動いていないから痛みが出ているのでリハビリで治す

などと治療方針が決まっていくわけですね。

痛みが強い、又は続くようであれば一度専門家に相談することをおすすめします。

ゆうファミリアクリニックでは整形外科の診療もしております。

専門的なリハビリテーションも実施しています。お気軽にご相談ください。